2015年 東都大学春季リーグ二部・三部入替戦

2015年6月22日 神宮球場 くもり

東農大11-0順天堂大

5回以降に東農大が9点を奪いワンサイドゲームとなったとこともあったが、選手のレベルは全体的に低調。そんな中でも目についたのは東農大のエース幸良諒(4年・投手・178cm・74㎏・右投右打・興南)。クセのないフォームで楽に腕を振り、リリースに力が集中している。制球重視でボールの力は少し物足りなかったが、被安打4、四死球1、8奪三振で完封と順天堂大打線には力の違いを見せつけた。ちなみに入れ替え戦前の春のリーグ戦での登板イニングはリーグ2位の69回1/3。秋は鉄腕と称されたヤクルトドラフト1位の原樹理(東洋大)を上回るリーグトップの86回1/3を投げてリーグ2位タイの6勝をマークし、チームの2位躍進に貢献している。これだけ投げているのだから、省エネのピッチングになるのは致し方ないところである。逆に言えば社会人に進んで(Hondaに入社予定)、しっかりと登板間隔を置けば一気にスピードアップすることも考えられる(この日の最速は球場の表示がなく不明。目測では130km台後半)。同じ大学の先輩で社会人で急成長した高木伴(東農大→NTT東日本→オリックス)のように化ける可能性も十分に考えられるだろう。
戦国東都とはいえ二部と三部のレベルの差は大きいと感じた試合だったが、敗れた順天堂大も見せ場がなかったわけではない。目立ったのはその全力疾走だ。この日のスタメン9人のうち4人が俊足の基準となる一塁到達4.30秒未満をクリア。そのうち2人は3秒台をマークするなど、一部にも引けを取らないスピードを見せていた。全力疾走はチームとしての緊張感や姿勢が最も分かりやすく出る部分である。三部とはいえこのあたりの徹底ぶりは立派という他ないだろう。

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