2015年 第64回全日本大学野球選手権 準決勝

2015年6月13日 神宮球場 晴れ

流経大3-0神奈川大
上武大2-11早大

第一試合は流経大が初回に先制攻撃であげた3点を生田目翼(3年・投手・174cm・76㎏・右投右打・水戸工)が見事なピッチングで守り切った。対城西国際大戦でも触れたので詳述は避けるが、この日被安打2、1四球と安定感抜群で自分の中でも更に評価が上がった(この日の最速は152km)。一方の神奈川大はエースの濱口遥大(3年・投手・175cm・80kg・左投左打・三養基)の温存が裏目に出た。生田目からただ一人2安打を放ったのは前回取り上げた濱元航輝(3年・1番・中堅手・181cm・78㎏・左投左打・柳川)。150kmのストレートをカットして凌ぎ、甘く入ったボールをとらえる技術は見事だ。
第二試合では早大打線が20安打と大爆発。春のリーグ戦で見ていなかっただけに、その迫力には度胆を抜かれた。特に印象に残ったのが茂木栄五郎(4年・3番・三塁手・171cm・75㎏・右投左打・桐蔭学園)と丸子達也(4年・4番・一塁手・187cm・97㎏・左投左打・広陵)の二人。茂木は初回に無死二・三塁のチャンスでいきなりライトに先制のスリーランを叩き込むとその後もツーベース2本と長打3本で猛打賞(4打点)。丸子も負けじとツーベース2本を含む3安打3打点とまさにクリーンアップに相応しい活躍だった。茂木の良さは力みのなさ。全身をしなやかに使ったスイングでバットが体に巻きつくような柔らかさがあり、左方向への打球もよく伸びる。丸子もたくましい体つきながらうまく力を抜いており、合わせたようなスイングでも外野の頭を越えるパワーは大学球界でも屈指。この二人の前に走者を置けば必ず点が入るという雰囲気があり、久しぶりに大学野球で凄みを感じる打撃だった。

他に目についた選手
流経大
高橋俊(3年・1番・中堅手・175cm・67㎏・右投左打・流経大柏)
一塁到達3.8秒台の俊足。力強く打てるようになれば楽しみ

笹田仁(3年・4番・一塁手・185cm・79㎏・右投右打・高松商)
貴重な右の強打者。細身だが長いリーチでヘッドの走り目立つ

神奈川大
山原泰士(4年・3番・遊撃手・180cm・88㎏・右投右打・PL学園)
がっちりした体格に似あわぬ軽やかな守備。脚力も水準以上

早大
重信慎之介(4年・1番・右翼手・173cm・67㎏・右投左打・早実)
抜群の脚力も走り打ちではないのがいい。ベースランニングのスピードは圧巻

上武大
島津瑛向(4年・投手・185cm・82㎏・右投右打・城西大城西)
見た目細いが角度十分。135kmくらいのフォークも悪くない。体できれば大化けも。この日の最速143km

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