2015年 第97回全国高校野球選手権 千葉県大会&茨城県大会

2015年7月18日 柏の葉公園野球場→水戸市民球場 くもり

市川4-8専大松戸
霞ヶ浦10-1水海道一(7回コールド)

何度足を運んでもなかなかめぐりあわせが悪いという選手がいるが、専大松戸のエース、原嵩(3年・6番・右翼手→投手・185cm・78㎏)もその一人。この日もライトで先発し、温存のまま終わるかと思ったが、市川の善戦によってリリーフでマウンドにあがり、ようやく見ることができた。1点を勝ち越されてなおも無死一・二塁のピンチでの登板ということもあって、立ち上がりは完全にコントロール重視。それでも送りバントを決められた後の二・三塁の場面からはギアを入れ替え、最速145kmをマークしたように、馬力は評判通りのものがあった。意外に器用でカーブ、スライダーでしっかりストライクをとれるのも長所だ。ただフォームに関しては課題が目についた。まず全体的に姿勢が悪く、背筋が伸びないのでマウンド上で大きく見えないのだ。重心も高く、上半身の力で投げており、テイクバックで肘が立たないのでボールの角度も物足りない。現時点では素材8割という印象。プロ(ロッテ5位)がこの素材をどう磨いていくかに注目したい。原とともにプロ入り(ヤクルト6位)を果たした渡邉大樹(3年・1番・遊撃手・181cm・76㎏・右投右打)も課題が目立った。守備の動きは悪くないが、どうしても膝の柔らかさがなく、捕球から送球の流れももうひとつ。打つ方もテイクバックで体をひねり、内からバットを出そうとし過ぎてスイングが窮屈になっている。それでも逆転された直後に強烈なピッチャー返しを放ってチャンスを作り、8回にもダメ押しのタイムリーを放つなど精神的に強いところはプロ向き。リストをいかした強烈な打球は光るものがあった。
第二試合は千葉から茨城に移動したため3回からの観戦。到着した時点で7対1と大差がついており、お目当てだった霞ヶ浦のエース、綾部翔(3年・投手・189cm・86㎏・右投右打)は温存のまま終わるかと諦めかけたが最後の1回だけマウンドに上がり、移動の苦労は報われた。190cm近い大型で手足も長いが、体の使い方が上手く、フォームのバランスが良いといのが最大の長所。テイクバックで右手を大きく下げるが、その後にスムーズに肘が高く上がり、高い位置から腕を振ることができている。左肩の開きを我慢しながらも窮屈さがなく腕を振れるのも大きい。まだ体幹の強さがなくスピードも最速139kmと物足りなかったが、しっかり鍛えれば楽に150km近いスピードが出そうな雰囲気があった。DeNAから5位指名を受けたが、高校卒でスケールの大きい投手がいないだけに今後の成長が非常に楽しみな存在だ。

他に目についた選手
専大松戸
丸茂弘汰(2年・4番・一塁手・184cm・95㎏・右投右打)
力感抜群で動きも小さい。せわしないステップと右肩下がる癖が修正できれば面白い。

市川
宮村友也(2年・4番・三塁手・175cm・75㎏・右投右打)
パワフルなプルヒッティングで4安打。少しアウトステップするが、原のスライダーもきっちりとらえてセンターへ

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