2015年 第97回全国高校野球選手権 大分県大会

2015年7月16日 別大興産スタジアム くもり

日本文理大付3-4鶴崎工(延長11回)
大分舞鶴1-4大分東明
青山・翔青0-2大分商

2015年の夏、ポジション問わずに一番観戦の優先順位が高かったのが大分商のエース、森下暢仁(3年・3番・投手・181cm・72㎏・右投右打)。この日は台風が近づいている中での試合で、しかも第三試合での登場ということもあってかなりヤキモキしたが、天候が崩れることなく無事に見ることができた。その森下だが、こちらの予想通り素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。最大の長所はしなやかな腕の振り。「ムチのようにしなる」という表現がまさにぴったり当てはまり、投げ終わった後に左わきをたたいて戻る様子は前田健太(ドジャース)を彷彿とさせる。少し右膝が折れて体が反るのは気になるが、フォームに関して言えば他には欠点らしい欠点は見当たらない。ストレートは最速148kmをマークしたように超高校級のスピードがあり、140km台前半でも手元でのキレは抜群。130km台後半のカットボール、130km前後のスライダー、100km台のカーブとチェンジアップなど変化球の質も高い。結果は9回を一人で投げ抜いて被安打3、9奪三振、1四球で完封。打たれたヒットも全て単打と全く危なげのないピッチングだった。後日、「ドラフト2015 アマチュア野球vol.39」の取材でインタビューしたが、本格的に投手に専念したのは高校2年からとのこと。わずか1年でここまでのレベルになるのかと非常に驚かされた。進路は明大とのことだが、高校時点でプロ志望なら1位の可能性は高かっただろう。大学では盤石の成績を残して、2019年のドラフトでは目玉に成長してもらいたい。

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同じ大分商ではソフトバンクに6位指名された川瀬晃(3年・1番・遊撃手・173cm・60㎏・右投左打)も好選手だった。目立つのはプレーのスピード感。シートノックから他の選手と動きの速さが明らかに違って見え、投手としても140km台を投げるだけあってスローイングの強さも申し分ない。打撃にも悪いクセがなく、セカンドゴロでの一塁到達は4.08秒と俊足も魅力。自主トレ中に転倒して骨折と、プロ入りのスタートでいきなりつまづいてしまったが、焦ることなくまずは細い体をしっかり鍛えてもらいたい。

他に目についた選手
鶴崎工
安藤駿(2年・3番・右翼手・170cm・70㎏・右投左打)
上背ないが姿勢良く、プレーの形が安定。勝負所で自分のスイングできる

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