2014年 第96回全国高校野球選手権 第2日

2014年8月12日 阪神甲子園球場 雨のちくもり

日南学園3-11東邦

静岡4-5星稜

大分2-5日本文理

藤代10-12大垣日大

8点差の大逆転があった第四試合が球史に残るが、ドラフト候補という意味ではその前の三試合の方が見所が多かった。
まずは東邦。一年生投手の藤嶋健人(8番・176cm・75kg・右投右打)に注目が集まったが、個人的にはエースナンバー1をつける大井友登(3年・176cm・71kg・右投右打)の方が強い印象を残した。
登板したのは試合が決まった9回。細身だが下半身主導で球持ちの長いフォームは出色。最速143kmのストレートとキレ味鋭い130km台のカットボールを武器にわずか9球で試合を締めくくった。体の成長とともにどんどんスケールアップしそうな雰囲気を十分に感じる1イニングだった。野手では鈴木大輔(3年・1番・遊撃手・176cm・69㎏・右投左打)と宮澤一成(3年・4番・三塁手・177cm・77㎏・右投右打)の三遊間コンビ。鈴木は少しヒッチしてヘッドが中に入るので内角のさばきには課題残るものの、リストの強い打撃と俊足は出色。センターが少し深い位置で処理したヒットで一気に二塁を陥れた走塁は鳥肌が立った。宮澤は打撃も守備も形が安定しているのが長所。特にサードからのスローイン グは超高校級という球筋で、シートノックからかなり目立った。打撃もこの日はノーヒットに終わったものの内容は悪くなく、打ちそうな雰囲気は十分感じとれた。

第2試合と第3試合はプロ注目の右腕が四人登場したが、それぞれの結果は下記の通り。
辻本宙夢(静岡・3年・173cm・73㎏・右投右打):8回 被安打9 失点5(自責点2) 奪三振4 四死球0
岩下大輝(星稜・3年・181cm・83㎏・右投右打):9回 被安打7 失点4(自責点4) 奪三振7 四死球5
佐野皓大(大分・3年・182cm・71㎏・右投右打):8回 被安打13 失点5(自責点5) 奪三振7 四死球2
飯塚悟史(日本文理・3年・185cm・76㎏・右投左打):9回 被安打8 失点2(自責点2) 奪三振9 四死球6
この日の最速は岩下が146km、佐野が145km、飯 塚が142km。全員が万全の投球ではなかったが、一番良く見えたのは岩下。昨年より一回り体つき大きくなり、バランスも良くなった印象。春先に肘を故障した影響からかリリースはばらついたが、指にかかったボールはかなり勢いがあった。もう少し軸足でしっかりためを作ることができれば一気に良くなるだろう。
野手で圧倒的に目立ったのは日本文理のトップバッター星兼太(2年・1番・右翼手・177cm・73㎏・左投左打)。入学直後から出場しており何度も見ているが、だんだんスイングが力強くなり体も開かなくなってきた。外のボールを左に2安打した後の第4打席に佐野の143kmの内角ストレートをライト中段へ運んだ一打はまさに圧巻の当たりだった。守備でも1点を追う4回に追加点を阻止する見事な補殺を記 録。外野手としての総合力は全国で見てもトップクラスと言えるだろう。

他に目についた選手
日南学園
田久見大地(3年・3番・一塁手・181cm・84㎏・右投右打)
萩原聖翔(3年・4番・捕手・174cm・84㎏・右投右打)

東邦
藤嶋健人(1年・8番・投手・176cm・75㎏・右投右打)

静岡
堀内謙伍(2年・4番・捕手・175cm・80㎏・右投左打)
安本竜二(2年・5番・遊撃手・178cm・78㎏・右投右打)

星稜
谷川刀麻(2年・1番・中堅手・175cm・67㎏・右投左打)

大垣日大
滝野要(3年・4番・左翼手・183cm・72㎏・右投左打)

 

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