2015年 U-18W杯壮行試合

2015年8月26日 甲子園球場 くもり

大学日本代表9-2高校日本代表

U-18W杯の壮行試合。6月に行われた大学日本代表の壮行試合に比べると観客席は空席が目立ったが、学生野球の選抜チーム同士の対戦は初めてということで注目度はやはり高かった。
高校日本代表の先発、小笠原慎之介(東海大相模・3年・投手・180cm・83㎏・左投左打・中日1位)は甲子園の疲れからか明らかに本調子ではなく、ストライクとボールがはっきりしていた。そうなると大学日本代表レベルは逃してはくれない。ストレートは最速146kmをマークしたものの、スライダーの精度が低く、立ち上がりから連打を浴びて打者三人でいきなり失点。2回を投げて4奪三振とさすがというところは見せたが、5安打を浴びて3失点ともう一つの内容だった。
大学日本代表の先発は田中正義(創価大・3年・投手・186cm・88㎏・右投右打・創価)だったが、立ち上がりからストレートの質の違いを見せつけた。近くに座っていた某球団の関西担当スカウトは田中を見るのは初めてらしく、そのボールの勢いに圧倒されていた。先頭のオコエ瑠偉(関東一・3年・1番・中堅手・183cm・85㎏・右投右打・楽天1位)は見逃し三振で思わず笑みが出たほど。改めてそのスケールの大きさを見せつけた。その田中を攻略したのが平沢大河(仙台育英・3年・3番・遊撃手・176cm・76㎏・右投左打・ロッテ1位)と清宮幸太郎(早実・1年・3番・一塁手・184cm・97㎏・右投左打)。特に平沢は最初の二人が手も足も出ずに三振に倒れた後、153kmのストレートを完璧にライトに弾き返したもので球場の流れを一変させる一打だった。この一打で更に平沢株が上昇したことは間違いないだろう。また、チャンスの場面でしっかりとセンター前に弾き返した清宮の非凡さも改めて感じた。
大学日本代表の野手で最もインパクトを残したのが吉田正尚(青学大・4年・4番・左翼手・173cm・80㎏・右投左打・敦賀気比・オリックス1位)。第一打席こそ空振り三振に倒れたものの、第二打席にライトへツーベースを放つと第三打席はライトへ、第四打席はセンターへ、ともに打った瞬間それと分かるホームラン。最初の一本は上野翔太郎(中京大中京・3年・174cm・74㎏・右投右打)の内角ストレート、二本目は高橋樹也(花巻東・3年・176cm・74㎏・左投左打・広島3位)の外のスライダーをそれぞれ完璧にとらえたもので、改めてそのヘッドスピードとパンチ力に圧倒された。

この試合に出場した選手で2015年のドラフトでプロ入りしたのは大学生8人、高校生8人を数え、1位指名も大学生3人、高校生4人という豪華メンバー。日本代表という価値、その試合での活躍による評価アップがあったことは想像に難くない。今後も定期的にこのような試合が行われることを期待したい。

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