2015年 第97回全国高校野球選手権 東東京大会

2015年7月23日 神宮球場 くもり

関東一12-0明大中野(5回コールド)
日大豊山4-2修徳

関東一が初回に7点をあげて一気に試合を決めたが、その口火を切ったのはオコエ瑠偉(3年・1番・中堅手・183cm・85㎏・右投右打・楽天1位)の一打だった。外よりの逃げるスライダーをとらえて右中間へ弾き返すと、ライトが処理をもたつく間に一気に三塁へ到達。そのタイムは右打者では驚異の11秒10だった。ちなみにこの日のグラウンドは朝方に振った雨の影響で水分が残っており、一塁を回ったところで少しオコエも足をとられている。それでいながらこの数字は驚異である。甲子園では10秒80を切るタイムだったそうだが、この日の走塁を見ているので全く驚くことはなかった。とにかく凄いのがそのストライドの長さ。跳ぶように走るという表現がまさにぴったり当てはまり、ベースを回る度に加速していくように見えるベースランニングのスピードはプロでも上位のレベルだろう。課題と見ていた打撃も振り出しがコンパクトになり、第二打席はライト前ヒット、第四打席は右中間にツーベースと右方向に強い打球を放っていた。唯一ヒットの出なかった第三打席はセカンドゴロエラーだったが、これも相手選手がオコエのスピードのプレッシャーに負けたもののように見えた。春の都大会でも取り上げたが見る度にプレーが良くなっており、プロでもどんどん成長していきそうな魅力がある。数年後、リーグを代表する外野手に成長することを期待したい。関東一では伊藤雅人(3年・3番・遊撃手・178cm・80㎏・右投右打)のバッティングも注目に値する。以前より少しバットを動かしてタイミングをとるようになったのは気になるが、スイングの形とバランスの良さは出色。きれいにヘッドが抜けており、力まずに強く引っ張れるのが何より素晴らしい。守備と走塁がもうひとつ目立たないのが不安材料だが、大学でもその強打で注目される選手になってもらいたい(国学院大に進学予定)。

他に目についた選手
日大豊山
吉村貢司郎(3年・5番・投手・183cm・80㎏・右投右打)
初戦でも取り上げたがこの日も良かった。最速143km。打ってもツーラン含む3打点とまさに独り舞台。

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