2015年 第86回都市対抗野球 1回戦1

2015年7月18日 東京ドーム くもり

東京ガス1-2大阪ガス

千葉県大会、茨城県大会とハシゴした後に東京ドームで一回戦屈指の好カードである“ガス対決”。2015年、2016年のドラフト候補が多く登場したが、中でも一番印象に残ったのは大阪ガスの先発、酒居知史(22歳早生まれ・投手・179cm・80㎏・右投右打・大体大)だ。まず目立つのが下半身の安定感。軸足にしっかりためを作り、そこからスムーズに体重移動できている。かつぐ動き、ひねる動きがなく、左肩の開きも遅いという三拍子そろったフォームで、縦に腕が振れるのも大きい。楽に腕を振って常時145km前後をマークするストレートのキレも申し分なかった(最速は146km)。小さく横滑りするスライダーと対になるシュートしながら落ちるツーシームは130km台のスピードがあり、落差のあるフォークもブレーキは十分。立ち上がりにストレート一本調子になって失点したのは課題だが、3回からの3イニングはノーヒットで5奪三振と見事なピッチングだった。2016年の上位候補になることは間違いないだろう。酒居のあとを受けて6回から登板した近藤大亮(24歳・投手・178cm・74㎏・右投右打・大商大・パナソニックから補強)は、リリーフということもあってか最速149kmのストレートでどんどん押すパワーピッチングが光った。体は大きくないが肩の可動域が広く、豪快な腕の振りは出色。重心の上下動によって少し不安定さを感じるが、この日はそれが躍動感に繋がりプラスとなっていた。スライダーのキレは抜群だが、全体的な精度は酒居より劣る印象。それでも打者に向かっていく姿勢は素晴らしいものがあり、短いイニングのリリーフであればプロでも1年目から戦力として期待できるだろう(オリックス2位指名)。

他に目についた選手
東京ガス
山岡泰輔(20歳・投手・172cm・70㎏・右投左打・瀬戸内)
中山悠輝(20歳・7番・遊撃手・184cm・83㎏・右投右打・PL学園)
喜納淳弥(23歳・8番・三塁手・174cm・80㎏・右投左打・桐蔭横浜大・NTT東日本から補強)
※いずれも以前取り上げたため寸評は割愛

大阪ガス
峰下智弘(23歳・2番・二塁手・180cm・80㎏・右投左打・近大)
大学時より一回り体大きくなったが脚力は健在。膝を使ってミートできるのも長所

伊藤諒介(23歳・4番・三塁手・174cm・80㎏・右投左打・法大)
腰のすわったスイング。全身で振れており、復活の兆しあり

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